【お知らせ】11/20-12/3 『暮らしの建築模型展』開催決定
しいたけの館21 企画展
『暮らしの建築模型展 ~諸塚村の椎茸乾燥小屋~』
村に点在する乾しいたけを作る建物「ムロ小屋」の精密模型を通して生産地域の魅力をお伝えします
期日:2023年 11月 20日(月) ~ 12月 3日(日)
会場:しいたけの館21 2階 多目的研修室
時間:10:00~17:00 水曜休館
※最終日は16:00まで
※11月19日(日)は、諸塚村民文化祭会場内でも展示を行います
主催:一般社団法人 諸塚村観光協会
模型製作:吉村正治 (作者在室日 11月26日、12月3日)
開催にあたって
30年前に諸塚山に行った帰り道で、集落のあちこちに変わった形の煙突がある建物を見つけました。諸塚には温泉が沢山あり風呂だと思ったのです。気になるので調べてみると生椎茸を乾燥する小屋だと知りました。地元では風呂(ふろ)ならぬ室(むろ)と呼ぶのだそうです。一坪の小さな物から住宅並の大きさまであることも知りました。
屋根から突き出た煙突類や椎茸を乾燥するための内部の機械や設備からくる建物の大きさ、板やトタンなどで作られた壁や屋根、灯り取りの小窓などの要素で個性的な形の建物です。その独特な形は魅力的で側に寄るとおとぎの国に迷い込んだ不思議な気持ちになります。集落に点在する住まいを含むこれらの建物群は環境に馴染み「諸塚の原風景」と言えますし貴重な地域資源のひとつでもあります。
建物は文化財などの指定にもならず、記録もされず、古くなれば取り壊され無くなります。残らないものならばせめて記録しておきたいとの思いで建物を調べてその模型を作っています。制作した模型を地域の方々に見ていただき、ご助言を賜り制作の更なる充実を図っていければと思います。
この展示会が、建築物そのものだけでなく人々の暮らしや思いにこそあることが伝われば嬉しいです。そして産地訪問などでぜひ現地に足を運んでいただき、施設の持つエネルギーにじかに触れていただきたいとおもいます。
作者 吉村 正治
昭和25年小林市生まれ 宮崎市在住 造形作家
県内外の産業建造物を調査研究している。