フクジュソウ
諸塚村最高峰の黒岳の麓、七ツ山の紋原地区(標高750m)に自生する福寿草(フクジュソウ)。
キンポウゲ科で雪割草(ユキワリソウ)とも呼ばれ、春を告げる演技の良い花として親しまれています。
約1ヘクタールの林の中、1月2月の寒さが厳しい頃に残雪の間から顔を出す可憐なフクジュソウは、日本で群生する南限。この一帯に自生しているのは、「シコクフクジュソウ」に分類される日本固有種。
県内での生育地は、諸塚村と高千穂町に限られ、宮崎県版のレッドデータブックでは「絶滅危惧ⅠA類」に選定。
昭和57年6月に諸塚村の天然記念物に、平成25年9月12日には宮崎県の天然記念物に指定されています。
黒岳の登山口へ向かう道の途中、柵で囲われて保護されています。
お気軽にご見学いただけますが、盗掘や持ち帰りは固く禁じられております。
柵の外側にも花は咲いていますが、未来のためにも観るだけ、撮るだけでお楽しみください。
紋原のフクジュソウは、旧暦の正月ごろ咲くことから、元旦草とも言われています。